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ベルギー出産事情~産科編 その1(かも)~ [ベルギー:ベビー]

 

綾瀬はるかと同じくらい毎日おっぱいのことを考えているJimaです。何時にあげたから、次は何時で、その前はどのくらい飲んだから次は・・・と頭を駆け巡る。どうやら、出産すると物忘れホルモンが出るらしいのですが、物忘れが顕著です。特に何時に何をやったか。昔からその気はありましたが、真性若年性健忘症じゃないかとちょっと不安です。

 

さて、記憶があやふやになる前に書いておきたい出産話。

今回は産科について。(長いです)

 


まず初めに日本とちょっと違う、産科医と出産の関係。

 

大学病院を選択しない限りは、出産施設の整った大病院と契約している個人開業医を尋ねることになります。

 

ちなみに、妊娠期間中に大問題が起こった場合はまずは産科医が契約している大病院へ連絡&入院。ここが日本と違うところかな?

妊娠期間中の状態は産科医と病院の間できちんとシェアされているのでそこは安心。産科の先生が急患に忙殺されないいいシステムだと思います。

あと、出産直前の「陣痛が起こった」「破水した」等の場合も産科医に連絡することなく、大病院へ直行。病院のスタッフ(と、産科医)が状況を判断します。病院から知らせを受けた産科の先生は、本当に「出産する」時に登場するので、これまた24時間常駐したりすることもなくいいシステムですよね。

 

産科医が減っていてたらいまわしが・・・、という日本のニュースを見るたびに、安心して子供が産める環境にすることは本当に大事なことだ、と痛感します。出産を機に「自分の体にいつ何が起こるかわからない不安」というヤツを経験し、定額給付金とかやってないで医療補助とかにまわして医療従事者を手厚く保護すれば良いのに、と本気で考えました。

#と、同時に患者のモラルの問題もありますが、それはまた別の話なので割愛。

 

 

続いて産科医選び。

この辺りに住んでいるだいたいの妊婦の方は、日本語を話せるホームドクターの紹介を受け、彼女と連携を取っている産科の先生を選び(選ぶといっても二人の候補からどちらかを選択するだけですが)、ホームドクター(内科)と産科を行き来する形を取るようです。

私もその方法を取ろうかと思っていたのですが、ひとつ問題がありました。

ベルギーでは、基本的には法律で決まっている3回しかエコーを取りません。よって、おなかの中の赤ちゃんの姿が見えるのは長い妊娠期間中わずかに3回だけ。日本のように毎回(毎月)赤ちゃんの姿を見ることが出来ないのです。お腹の中は目に見えないだけに、エコーで残しておきたい、と思っていた私にはちょっと不満なシステムです。

 

最低限の回数にすることで胎児への影響を最小限に留めることができるし、毎回エコーを撮るなんて余計なお金を使うことだ、とホームドクターの先生は言ったけど、見たいものは見たいのです。

 

ということで、Google先生に「ベルギーで出産して、毎回エコーを撮ってくれる」的な検索。 何とどんぴしゃでひっかかったblogを書いている方にコンタクトを取って、先生をご紹介いただきました。偶然にも近くに住んでいらっしゃる方で、今もお付き合いさせていただいております。サイバーな出会いです。Google先生、ありがとう。

なお、紹介してもらった先生。これまた偶然にも車で15分程度の場所にある産科。彼のオフィスには、日本の産科で見かけるようなエコーの機械が常設(?)されており、ちゃんと毎回エコーを撮ってくれます。もちろん、法律で決まった3回のエコーは大病院の機械を使って定められたとおりの方法でやってくれます。

満足満足。

 

ただ、調べてみると、

・毎回血液検査をしない(大病院に行ったときしか検査してくれない)

・尿検査をしない(これまた大病院に行ったときしかしない)

という基本的検査をしてくれません。尿検査は自宅でできるから良いとして、問題は血液検査。

 

というのも、こちらでは「トキソプラズマ」という原虫病に注意することが必要なのです。

現地の人は抗体を持った人が多いらしいですが、長期間滞在しているわけではない我々には抗体がなく(私も検査の結果抗体ナシ、注意が必要といわれた)感染すると、胎児に大きな影響があるようです。主に土の中にいるもので、食べ物・動物から感染します。

 

「生肉食べないでね」「生野菜はよーく洗って。レストランで食べちゃダメ」「犬・ネコには注意。できるだけ触らない」「特にイチゴに注意(ヘタの部分に土が残っているから、ということらしい)」


というのが注意事項。日常生活に関係することなので、毎月感染していないかを調べて欲しかったなあ、というのは何もなかった今だから言えることではあります。

 


 

長くなってしまったので、その1としておきます。続く。(かも)


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コメント 2

enzo

はぁ~スゴイです。
妊娠に関わらない限り、知りえないことがてんこ盛りですね・・・
そのプラズマに侵されなくて、何よりです。
しかひ、これだけ詳しくわかりやすく書けるんですから
ちっともさっぱり健忘症などでは、ないのでは?

私は、かなりの健忘症です。物の値段は当たり前、昨日のご飯さえすっかり忘れてしまいます。
ベルギーでの楽しい思いでも、忘れてしまいそうで悲しい。涙

出産の痛みをさっぱり忘れてしまう、ってよくいいますよね。
でなきゃ、もう一回産もうと思わなくなるから、らしいです。
よく出来てるなぁ、人間って。
by enzo (2009-04-22 12:34) 

Jimakei

>enzoさま

健忘症仲間発見(笑)!やっぱり物忘れって万人に共通ですよね(←ぉぃぉぃ)
ワタシの場合、細かく覚えているというよりは記憶の断片を検索でつなぎ合わせている・・・って感じ。

出産時は無痛分娩で痛みがなかったのですが、出た瞬間の「出たー!!!」って感じは爽快でした。あれはもう一回体験したいかも(笑)。



by Jimakei (2009-04-26 15:28) 

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