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『告白』 湊かなえ [ヨミモノとか]

 

本屋大賞を取ったあたりから気になっていた『告白』をようやく読破。

映画化した中島哲也監督のインタビューもついてました。

 

 

子供を担任クラスの生徒に殺された女性教師の告白から始まり、各章をクラスメイト、犯人の少年A.B、犯人の家族と語り手が全て変わっていきます。

そして、最後は女性教師の最後の告白。

そして単なる復讐劇かと思いきや、各登場人物それぞれの背景まできちんと描かれて(語られて?)おり、「えーっ?!」という結末までかなり引き込まれて一気に読みました。ワタシ的には「それはどうなのー!?」って感じではありましたが・・・。劇的ではあるけどね。

 

中島監督が「各人物の人となりを掘り起こす作業が大変だった」とインタビューで語っており、「この人は嘘をついているんじゃないかと思うと混乱した」とコメントしていましたが、そういう読み方もあるんだなあ、と。

確かに独白の形態をとっているので、語りの中に嘘が含まれているかもしれない。この人物の性格ならこの部分が嘘で、そうなるとこの人の言っていることも嘘で・・・と考え始めるとかなり混乱します。

新しい本の読み方を教えてもらったような気分になりました。

 


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