宮部みゆき『名もなき毒』 [ヨミモノとか]
ちょっと本を読んでみたらやっぱり読書にハマってしまった。
本読むのは楽しいよね~。なかなか時間が取れないのが難点だけど・・・。
さて、今回は書店で見つけた新刊を。
宮部みゆき『名もなき毒』
前作『誰か』の続編。
今田コンツェルン会長の娘婿になった主人公、杉村三郎。勤めていた会社を辞めて、今田コンツェルンの広報室で社内報を作る毎日。
前作で活躍したアルバイトの子が辞めてしまったため、新しく雇ったバイトの子がとんでもないトラブルメーカーだった、というところから話は始まる。
トラブルメーカーのバイトちゃんの後始末をしている最中、ひょんなことから世間を騒がせた連続毒入り飲料による無差別殺人事件の被害者の家族と知り合う。そして、前作と同様事件に巻き込まれていくのだが・・・といった筋書き。
どこか浮世離れした妻(会長の内縁の娘)と、新しく建てた家、そしてそれぞれの事件の中心人物が繰り広げる人間模様。それぞれが知らず知らずのうちにいろんな人に影響を与えていく。それを「毒」と言っているのかしら・・・と思いながら読みました。
新刊なんだけど、どうにもどこかで読んだ感じをぬぐえず読了。
宮部みゆきの作品は、一つ一つのエピソードが印象的で最後に向かってうまく纏められていく、という印象なのですが、この作品は何だかちりばめられたお話が個々に浮いているような感じが否めませんでした。もしかしたら続編への伏線だったのかもしれません。
2011-12-22 11:49
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