宮部みゆき『名もなき毒』 [ヨミモノとか]
誉田哲也「ソウルケイジ」 [ヨミモノとか]
っつーわけで、姫川シリーズ第2弾を読んでしまった(というか、この本を一番初めに読んでしまったんだけど)。
1作目の「ストロベリーナイト」よりもインパクトは薄い、というのはきっとグロの場面がほとんどないから。前作で嫌悪感を持った人も安心して読めると思われる。
そして、姫川警部補を中心として物語が展開するというよりは、各章で語りが転換して物語を進めていくので、テンポよく読めるのも良い。
最終的なトリック?の要が「それでいいのかー?!?!」という印象なので、★★★★☆というところかな。(☆よっつ、ね)
1作目を読んでから読まないと、サイドストーリーが「??」という感じになるので、1作目から読みましょう。(私は2作目から読んでしまった・・・)
誉田哲也 「ストロベリーナイト」 [ヨミモノとか]
長野~仙台~埼玉の長距離移動で久し振りに文庫を2冊読破。
やっぱり読書は楽しいねえ、と思いつつ、今回は本のチョイスが悪かった・・・。
誉田哲也「ストロベリーナイト」
警視庁捜査一課の姫川玲子、29歳。過去に性犯罪に巻き込まれた過去を持つ、警部補のノンキャリアだ。
かなりグロい描写の序章から始まって、溜池の植え込みで見つかった遺体から事件はスタート。単なる殺人事件かと思われたこの事件は、猟奇的な連続殺人事件へと発展していく・・・。といった王道のミステリー。
登場人物は個性的だし、エピソードもなかなか魅力的だし、設定も王道ではあるけどなかなか興味深かった。かなりグロイ描写が多いのも何とか耐えられる。(個人的にはあんまり好きじゃないけど・・・)
ただ、登場人物の背景として描き込まれているエピソードがこの本だけでは完結していないし(シリーズ化を当初から見込んでいたのかな??)、主人公の犯人分析が「勘」といわれてしまうと・・・。
そうか・・・。勘だもんね・・・。
みたいな。
もちろん、面白かったんだけど、読後に「完読!」という感じではなかったのは確か。
しかし、続編も読んでしまった・・・(笑。
ニッポンの嵐 [ヨミモノとか]
「チャンネルはそのまま」 4巻 佐々木倫子 [ヨミモノとか]
沼田まほかる「猫鳴り」 [ヨミモノとか]
軽井沢でのんびりさせてもらっているおかげで久し振りにたくさん読書。
Summer Sonicの帰りに東京駅で買った「猫鳴り」。店員さんのPOPに「必ず泣ける!!」と書いてあったので購入。最近泣いてないからね。心の洗濯をせねば。
あらすじはこんな感じ。
ようやく授かった子供を流産し、哀しむ夫婦の元に捨て猫のモンがやってくる。
捨て猫を拾った夫婦、捨てた少女、その友人の男の子、夫婦のダンナさんの日常を20年の歳月を流しながら描いていく。登場人物はモンを挟んで生と死を考えていく・・・というもの。
解説には「人間の嫌な部分を突きつけられて、でも目が離せない、最後には涙なしでは読めない」と書いてあったけど、私は泣けなかったな~。結構期待してたんだけどな~。
ドロドロした人間の感情といえばやっぱり(ホラー的要素が強いからあんまり好きじゃないけど)乙一が秀逸だし、心理を深く描くといえばワタシ的には恩田陸だし、ちょっと中途半端。
正直もう読まない作家さんかな~。と言う感じ。
伊坂幸太郎「砂漠」 [ヨミモノとか]
細々読んでる伊坂幸太郎。軽快な語り口としっかりとした話の造りが好き。
今回読んだ「砂漠」は、大学入学と同時に何となくできた男女5人のグループ。それぞれに強烈な個性のあるメンバー(主人公だけそんなにアクが強くないんだけど、語り手だからいいのだ)の人間模様を描いたもの。
大学絵4年間の春夏秋冬の4つの季節を織り交ぜて大きかったり小さかったりする出来事を描いていく。
私の大学時代といえば、バイトばっかりして貯めたお金で海外行って日常的には講義に出た後彼氏とデートして、が主だったので、もう少し燃える青春的なことに打ち込んでも良かったかな、と今更ながら思うことが多く、こういう本を見ると大学時代に戻りたいなー、なんて思ったりする。ことはない。(訳ではないw
登場人物に、「これはあの人に似ている」と思った人がやっぱり実在する人物がモデルで、その人を伊坂幸太郎に紹介した人が私の知人だったりして、そんなところも読み応えがあって良かった。
Fさん、今回も楽しく読ませていただきましたよん♪