『青い鳥』 重松清 [ヨミモノとか]
ダンナちゃんが買ったオススメ本。
重松清の『青い鳥』。
中学校の非常勤講師として、「ひとりぼっち」の生徒に寄り添うためにいろいろな中学校に派遣される村内先生。
村内先生はひどい吃音で、しゃべっている言葉は壊れたレコーダーみたいになってしまう。でも、先生は「たいせつなこと」しか言わない。父親が自殺してしまった少年や、学校でしゃべることができなくなってしまった少女、村内先生に人生を変えてもらったかつての中学生などなどが登場して、「本当にたいせつなこととはなにか」を教えてくれる、涙なしには読めない本です。
こんな先生がたくさんいたら、こどもの心の闇も少しは晴れるのかも・・・。
でも、教育の現場で一人のこどもにずっと寄り添っていくのは物理的に難しいことだし、こどもが小さい頃に親が「ほんとうにたいせつなこと」をきちんと理解させていないといけないんだなあ、と感じた作品でした。
ただ、文中で村内先生が言っていた「親でも友達でもない第三者の大人がきちんと理解してあげること」というのも大事だよなあ、と。それが先生という立場なのかは、分からないけれど。
ハンカチ用意!な作品です。
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