『八日目の蝉』 角田光代 [ヨミモノとか]
GANTZを観に行ったときに映画館でもらってきたフライヤーが気になって原作を購入。『八日目の蝉』。この作者の本を読むのは初めてかな。
生後6ヶ月の不倫相手のこどもを誘拐し、4年間一緒に暮らした愛人の逃走劇が物語の前半。
誘拐されたこどもが成長して、自分の足跡をたどり始めるのが後半。
壊れてしまった家庭の様子も凄まじく、事件は被害者ではなくその家族の人生も大きく狂わせてしまうんだなと改めて感じるお話でした。
全体通してかなり重たい話で、登場人物全員が心になんらかの傷を負ったまま、救済されるシーンはありません。
ただ、最後の最後に少しだけ希望というか再生というか、救われるような部分があって良かったかな、と。
映画は4月29日公開だそうです。
愛人役が永作博美、成長したこども役に井上真央。
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