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旅行中のヨミモノ


ブラッセルからヴェネツィア、往復4時間ほど。
それに加えて、ホテルの窓辺で運河を見ながら読書。
んー。贅沢。

3日間で読んだ本は2冊。

「さまよう刃」 東野 圭吾 (著)

娘を殺された父親が偶然に知った犯人に報復をしていく、というのが大筋。
法治国家の日本で復讐は許されるのか?
被害者感情はどのように扱われるべきなのか?
少年犯罪はどのように罰せられるべきなのか?
父親に犯人を知らせたのは誰なのか?

最近頻繁に報じられる、凶悪犯罪。
誰もが被害者になる可能性がある世の中で、犯罪と犯人に対して当事者感情はどうなのか。
犯罪に巻き込まれただけでもおおごとなのに、その後のマスコミの取材対応に追われる日々・・・。

非常に重い、そして考えさせられるテーマでした。
それと同時に東野氏の幅の広さに改めて感心しました。






こちらは180度変わって、ブラックな笑いを誘う
「黒笑小説」 東野 圭吾 (著)

怪笑小説
毒笑小説

に続く、ブラックユーモアを描いた短編集。
小説家と文学賞をめぐる連作が軸にあり、その周辺に読みきり短編が散らばっている、といった構成。

目の付け所が東野さんですなあ。
バイアグラならぬ、インポグラとか、よく考えるなあ、と。
軽い気持ちでさらっと読めるいい本です。





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